イギリス大学院留学

ロンドン大学東洋アフリカ学院(SOAS)での一年間の大学院留学生活に関することなどを綴ってます。

英検1級 二次試験 面接対策

英語の発音を良く、そしてもっと聞き取れるように!【Yumiの脱カタカナ英語マニュアル】  

 

前回の英検一級取得までの道のり日記の続きです。

一次試験について知りたい方は以下のリンクからどうぞ↓↓↓

studyabroadinuk.hatenablog.com

 

 

ネットで二次試験対策を探しても、英検一級対策の予備校のページがどっと出てきて、本当に知りたい情報にありつけるのに結構時間かかって少し焦ったのも当日緊張したのも過去で、ちゃんと準備していけばどれか一つは2分間しゃべれるトピックが見つかると思います。

 

 

そうです、英検1級の面接の一番の難関はこの2分間のスピーチではないでしょうか。

面接の構成は、入室してあいさつしたら、

まず自分のことについて聞かれます。

Could you tell us something about yourself? みたいな聞き方だったかと思います。

時間としては2,3分 ー 感想としては、ここでたくさんしゃべって、タイマーが鳴ってるときにまだ会話が続いている状況であれば、アティチュードで点が取れるんじゃないでしょうか。

 

ちなみに、英検1級ではアティチュードではなく、Interactionという項目になり、30点満点です。他の級のアティチュードの点数配分が3点なのを考えると、

えええええぇえええ?!Σ(°Д°)どんだけマシンガントークすればいいの!?

って感じですが、0一個消した感覚で臨んで問題ないでしょう。

これを採点基準にいれるとは、しゃべろうという意欲がある人全員にあげるサービス点的のようなもので、非常に優しい心配りが感じられる項目ですよね←

 

そういえば、さほど重要ではないのですが、1級の場合、試験官(外国人一人、日本人一人)以外に、色々記入するのを助けるヘルパー的な英検バイトの人がもう一人同じ部屋で、横に座っています。 

恥ずかしがりやの人にとっては、それだけで居心地悪くなってしまうこともあるかもしれませんが、しゃべりはじめてしまえば眼中から抹殺されるので、動揺しなくても大丈夫です。

事実、私の場合英検バイトの人最初ちょっとだけイケメンだなって思ったけど、面接室を出るときには完全にその存在を忘れていました。「あれ、もう一人いた。」ぐらいな感じです。

 

日常会話が終わった後、いよいよ恐怖のトピック選びが・・・!!!

面接官から5つの長文すぎるトピックが書かれた厚紙をもらって、一分間で選んでスピーチの内容を考えなければなりません。

メモを取ることは禁止されており、人によっては何かヒントを書きたいという方もいるかもしれませんが、個人的に紙とペンが用意されていると書くことにだけ時間取られて、思い浮かんだ一文だけ書いたりして、実際のスピーチでいまいち助けにならないことがほとんどだったので、これは逆に良かったです。

 

トピックについてですが、かなりタイムリーな時事問題が2問ぐらい入っています。

記憶があやふやですが、私が受けた時(2015年10月)は安倍総理の沖縄基地問題の対応についてどう思いますか?があって、戦争責任についてだったらしゃべりやすいけど沖縄基地問題は・・・所詮当事者じゃないので、浅はかな意見しか言えないと思い、次のトピックに目を移す:

"animal" 、"experiment"の文字が。

これはどの年の過去問を見ても必ずといっていいほど出てくる問題で、動物実験について原稿を一つ準備しておくと役立つ可能性は大いにあります。

私は国際関係が専門分野だったので、動物と芸術のトピックは99%で出ると知っていながらも見限っていました。

 

しかし、他のトピックを見てもしっくりくるものがなく、焦る。 

 

結局、唯一最初のイントロのセンテンスが思い浮かんだ環境系の問題にしました。

トピックは【途上国も先進国と同じように環境規制を設けるべきか】。

 

イントロ1文言ってから、本文に移るよう意識してしゃべったが、タイムマネージメントはできるはずもなく、最後にもう一度主張を言って締めくくることはできなかった。

 

個人的な経験上、導入文のあと自分の最終的な主張を言うことが、結論がでないまま時間が来てしまうことを防ぐ最善の方法ではないかと思います。

他の方のブログにも書かれていることですが、試験官を一番混乱させて点数を低くしてしまうのは、スピーチの途中で意見が変わることです。

例えば、まずプラスの側面をしゃべってたかと思うと、しかし、こうゆうマイナス面もあって難しい・・・もじもじ。。。だと「???」ってなってしまうそうです。

 

日本語の作文では曖昧な立場はOKですが、こういった英語の試験では心を鬼にして(?)多少自分の本心と違うことを言っても、スピーチの分かりやすさを重視したほうがよさそうです。

もちろん、時間内に自己主張ちゃんとできる表現力をもっている自信があれば別ですが!

 

私の場合、多少ひねりを入れましたが、主張はあくまでも一つ:

途上国も先進国と同じように環境規制を設けるべきだが、先進国による技術の支援などが必要不可欠である。

 

そしてもう一つ、他の方の経験談や英語塾の面接のヒントを見て心得た、試験官を前のめりにさせるスピーチの真髄は、

 

 

 自分の体験談を入れること

 

本当に聞く姿勢が異なります。

これは1級2次試験の準備をしていたときに意識したことで、過去問を題にすべて以下の型に当てはめ原稿を作りました:

導入文:1文 (時間が限られているので、原稿の段階では一文目から主張を書いていました)

本文:具体例を2つ、うち1つは必ず自分の体験談。

結論:1~2文 (上の二つの例が一貫していれば自然とまとめやすいと思います。)

 

本文はとにかく事例を2つあげることで、すべてが後々やりやすくなります。

練習の時も、文章を全部丸暗記するじゃなくて、これ系のトピックにはこの例とこの体験談を使う!という風に決めておけば本番では多少アドリブがきくのではないでしょうか。

 

沈黙になってしまう場合は、本当に全くアイディアが出てこない時だと思うので、例をたくさん考えとけばいろんなトピックにぶち込めます←

 

例えば、国際系のトピックにはすべてルワンダ大虐殺の例をあげることに決めました。

もちろん、2~3行で説明できるほど単純な事件ではありませんが、

国連の役割、多様性はあったほうがいいのか、民主主義は理想的な統治法か、他国に軍事介入することは正当化できるのかetc....

国際系トピックでグルーピングして、全部ルワンダ大虐殺に結びつけて自分の主張をサポートするようにしたおかげで、「内容がある」スピーチを準備することができました。 

大虐殺が起きた年、経緯、最初に暗殺された大統領の名前、死者の数などなど、具体的な情報を提供することで有意義なスピーチに仕上げることができるのではないでしょうか。

これはIELTSのスピーキングのコースに参加していたときに学んだことで、試験であっても「知識」をもっていることを見せることで感心してもらいましょう!

 

(これに自分が普段日常生活で出くわしたことを体験談として(例2として)加えました。)

 

環境系のトピックに対しては、一問しか準備しませんでしたが、環境系ときたらハーバード大学の経済学者マイケル・ポーターの理論を出そうと決めていました。

一言で言うと、環境に配慮した企業の方が長期的に生き残る可能性が高いという研究結果です。

(細かいことは誰も気にしないので漠然と知っている理論をひけらかして合格を目指しましょう。)

本番でこれを使えたのはスピーチ後の質疑応答の時で、先進国の企業が途上国の環境対策を手伝うことによって、競争力低下の問題があるが、マイケルポーターによると

Companiese which have taken environmental costs into consideration tend to demonstrate better performances than their reckless counterparts.

というあらかじめ用意した一文を「知ってました?」的な顔でネイティブ試験官の目を見て言ってやれました。

 

結果、ボキャブラリーとグラマーは20点中20点で満点を取得。

 

 

2次のスピーチ用の原稿を何十枚も準備して暗記されるかたもいらっしゃるそうですが、私のようにちょっと怠惰な性格を持っていると自覚している方は過去問を数年分ざっとみて、トピックごとにグループ分けして、それぞれに対して一つずつ(例を2つ入れて)原稿を作っておくだけでも本番で失速玉砕撃沈することは避けられるかと思います。

 

英検のHPを見ると、2次試験の例としてあげられているのは以下のトピック:

技術の発展は常に有益か、芸術への財政的支援増加の是非、世界経済における日本の役割、選挙権の行使を義務化するべきか、遺伝子組み換え食品の安全性、公共の場における治安改善の必要性 とあります。

ライティングと一緒ですが、技術、芸術、国際、日本政治、環境、動物、雇用、高齢化社会、結婚を一つずつ対策を行っていけば、どこからはじめていいかわからない面接対策も10枚の原稿でラフなスケッチが(^0^)

 

長さとしては、普通のA4のキャンパスノート片面一枚、一行ずつ開けて書いたら(実質半ページ)ちょうだいい感じでした。

 

よく二次試験に無対策で乗り込む実力論者がいますが、

 

ネイティブや帰国子女じゃない限り、そろそろその心理に終止符を打ちましょう。

 

2次試験の対策のめんどくささは恐らくどこから準備すればいいのか分からないし、準備したところで準備したものが出題されるかわからないから無駄になる可能性が高いというところから来ていますが、騙されたと思って、上の10トピックだけ対策してみてください。

原稿を250ワード×10枚書くだけです。

 

時間がかかる人は1時間に1トピック

10日間で完成

あとは原稿を持ち歩き、電車などで移動中に見返すだけ。

 

お金をドブに捨てるのはもう卒業にしましょう。

 

気持ちはわかります。使えるかも分からないものを準備して結局時間の無駄になったら確かに嫌です。

でも1次合格発表から2次までの数週間、何度かは「対策なんもしてねーけど大丈夫かな・・・」と思いふけりますよね?

それも一種の時間の無駄でしょうから、潔くあきらめて10日間だけ1時間を英検面接の準備に費やしましょう。

 

そうすれば当日、地獄の3分間(スピーチ準備1分、スピーチ2分)を過ごさなくてすむ。。。

 

一人でしゃべる練習をするのが恥ずかしい、あるいは相手がいないという方は、オンライン英会話をおすすめします。

今はもうやめてしまいましたが、IELTSを受ける前大変お世話になったのがHanaso。

レアジョブの方が知名度が高いですが、Hanaso(ハナソ)の方が講師陣の質はいいです。

レアジョブも無料体験だけ3回しましたが、2回は講師無断欠勤で振替、さらに1回は講師が自分の家庭事情についてひたすら話し、あろうことか生徒が(というか顧客様のはずなのに)聞き役に徹するという事態。

 

それに対してHanasoの方は半年ほど続けましたが、学術や仕事のマネージメントの話で盛り上がったり、なかなか信頼おける関係をきずくことができる講師陣がそろっています。

今も無料体験やっているので良かったら↓

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初月半額はたまにしかやっていなく、折りが悪く何もキャンペーンがない時に入会してしまって、次の日に初月半額とかになってたという悲しい話も聞いたので、何もキャンペーンやっていない時は入会をちょっと待った方がいいと思います。

だいたい数か月に1回は必ずお得になっています。

 

英検1級の二次対策として、「とにかく英語をしゃべる機会を作る」というよりも、「とにかくトピックをグルーピングして、それぞれ一つずつでいいからちゃんと体験談を入れて構造と内容を準備する」ことが鍵です。

(他の英語の試験にも共通して言えることかもしれませんが)

 

もう一つ役に立ったのは、どこかの英会話スクールのページですすめていた方法で、

トピック選びに時間を費やしすぎて内容を考える時間がなくなってしまわないように、

カードを受け取ったらキーワードだけを探すこと。

ガチで時間節約して考える時間を作れました。 

 

キーワードをスキミングした後、複数イケそうなものを見つけた場合、自分の専門分野を選ぶことをおすすめします。

そうすると、スピーチの後の質疑応答でもスムーズに受け答えができるのではないでしょうか。

大事なのは、試験官よりも自分の方がこのトピックに対して何倍もの知識を持っているとうぬぼれること。

 

そしてちゃんと”楽な”対策を行うこと。

 

試験の内容や流れについて何か質問があれば気軽にコメントくださいね。