英検一級 難易度 二次試験対策
最近無駄に資格を取った話。
(二次試験対策が気になる方はこちらよりどうぞ:↓広告の宣伝文句が最初に来ていますが、発音については触れていません)
studyabroadinuk.hatenablog.com
留学後、2か月日本に戻っていたのですが、英語力証明とどれぐらい語学力が上がったかを図るためにTOEICかIELTSをもう一度受けてみようと考えていた。
しかし、TOEICは2年で期限が切れる上に、スピーキングもライティングも含まれないから、900点以上でも英語しゃべれない人はいて十分な証明にはならない。
IELTSは四項目とも図れるし、留学直前にとったのでいい比較になると思ったが、25000円の受験料は痛いし学業の道以外では使い道がなさそう。
何よりあの緊張感を味わうのはもう嫌だ。辛すぎる。あの地獄の面接。個人的な経験上、イギリス人の面接官は男女とも"nice person"的な雰囲気を醸し出しているが決してフレンドリーではない。
言葉に詰まっても決して助け船を出さず、回答を聞いてるふりして貧乏ゆすりを始める。
IELTSの面接中ほど、アメリカ人が恋しくなることはない。
IELTSも二年で資格が切れるのと、いつ英語の資格が必要になるか分からないので、最終的に選んだのは英検1級。
準1級を受けたのは大学入学前で、その後何度か1級を受けようと本を買ったものの、未知単語が多すぎて10ページ解いたぐらいでそのまま5年の月日が流れ・・・
思い立ってから再び英検1級の本を引っ張り出して単語を見てみると、なんとなくわかるものが前より増えていて、イケそうな気が。
そして受験料も8000円ほどで、IELTSに比べたらお得感が半端ない。
そして一応永久資格のため、いつでも必要な時に履歴書に書けるという利点があります。
英検1級の有用性については評価が分かれますが、現在のレベルとそこまでかけ離れていることなく勉強するのにすべてをささげるわけじゃなければ受けても損はないかなと思います。
帰国子女で英語は普通に喋れても、英会話講師として働くのに書面上の証明が必要な場合があったりします。
さて、まずは難易度についてですが、英検1級の一次試験は毎年約10%の合格率で、力試しのつもりで何も準備せずに望めるタイプの試験ではないことが分かります。
しかし試験当日、実際に1級控室に入ると・・・
なんだこの小中学生の割合の多さは!!!!
(°Д°)
子供たちの進化には常々驚かされるばかりです・・・
しかし合格率は10%-帰国子女だろうと0歳からECCに通っていようが、「広い」社会コンテクストを理解していなければパスできません。
というのも、例えば今回(2015年度第1回)の最後のライティングの問題では、
「世界はテロを根絶できるか」
という題が出ました。
たまに怪物みたいにできた小学生もいるけど、2次試験ではその割合が減っていたので、そこは大人の強みだと自分の心のバランスを取り戻す。
内容については、
1.単語穴埋め(1級のみ他の級にあるグラマーの問題がなくなります)
2.接続節選び(3問)
3.長文読解(3問)
4.ライティング (訳200字なので、2000字~3000字のエッセーのイントロダクションと同じぐらいの長さです)
留学や仕事で日常的に英語を使う環境の中にいて(かつていた)、証明のために英検一級を獲得したい方に向けて書きますが、
1.の単語穴埋めだけ重点的に勉強すれば大丈夫です。
2~4は留学中などできっとすでに十分に鍛えられているので、問題を少し解けばわかると思いますが、わざわざ勉強しなくても良いレベルです。
1に関しては、日常生活では絶対に使わない単語しか出てこないと言っても過言ではないぐらい、知ってるか知らないかを試すためだけに出題される単語ばかりですので、単語のみの薄い練習冊子を一冊買って、勉強することをおすすめします。
私が実際に使ったのはこの本ですが、幅1センチで小さい鞄にもちょうどよく収まり、軽いのに問題集のようになっておりひたすら未知な単語に出会えるのでとても効率良いです。
30日間英検1級集中ゼミは全セクションをカバーしてて、バランスよく勉強したい人におすすめですが、30日間って意外と長いので、私は3日しか続きませんでした。。。
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英検を受ける前、必ず解くようにしているのが、この7日間完成 英検1級予想問題ドリルで、これは本当に120%おすすめです。
予想問題なので、ラッキーな場合は本番で同じ問題や似たような出題に出会えます。
まだネイティブスピーカーと一度もしゃべったことがなかった高校生のころ、このシリーズの2級のおかげでなんとか合格にたどり着くことができたのが懐かしい。。。
そういえばリスニングについて書き忘れていましたが、帰国子女や英語得意な人ってだいたいリスニングは完璧だけど難しい単語やライティングで点を落としてしまうケースが多いですが、
逆の場合、少し準備した方がいいと思います。
内容は準1級に比べると格段と難しくなっています。 何より、1ち度しか流れないので、ちょっと気が散るとミスります。
特に個人的に今回点を落としてしまったのは長文のパッセージが流れた後、2つの質問に答えるというやつです。
最後のインタビューは長いですが、聞き手がいるので質問はだいたいいめーじできますが、パッセージに関してはしゃべり続けるので途中で集中力が切れます。
そして集中力切れたが終わり、だいたいそういうやつは同じパッセージで2問とも間違えちゃったりするのがオチなのです。
キクタンとか、聞き流すだけというやつに関しては経験上完全に失望しているので、おとなしく一冊リスニング専用の内容がちゃんとしたドリルを買って練習することをおすすめします。
この英検1級リスニング問題150(英検分野別ターゲット)はCDが3枚も入っており、普通に日常会話におけるリスニング力上達にもつながるので、ウォークマンに入れて、今でもよく移動中に2倍速で聞いています。
こういう教材はだいたいよくできていて、ダイアログは面白いジョークが入っていたり、長いパッセージは「英語で学ぶ」というキーワードにふさわしく知らない知識を語学を学びながら身につけることができます。
30日間集中(1か月という時点で集中されてない)以外は3冊とも、これから英検1級の受験を考えていらっしゃる方に選んでいただいて間違いない教材だと思います。
いい先生よりも、いい教材の方が成功への近道であることは往々にして確かです。
約1か月間、バイトと日常の雑務と比較的散漫な学習で一次試験が受かりました。
ただ、留学後英語の理解力があがったとはいえ、全く勉強しなかったら単語のセクションで落ちていたと思います。
数例ですが、
1) mollify
2)connivance
3)petrify
こんな感じの単語が出てきます。
ネットで英検1級受験者の方の体験談を読むと、だいたい接続節と長文セクションは満点で、単語で落とすという方が多いように見受けられるので、時間がない場合は本当に単語のみに特化して臨めば合格できるのではないかと思います。
ちなみに↑の意味はそれぞれ:
1)(人の感情を)和らげる
2)黙認、(悪事を)見てみぬふりをする
3)石化する
ライティングは過去問を探して、テーマ別に一つずつ練習しておくのがベストではないでしょうか。
2次試験でも同じような題が出されますが、
だいたい以下のテーマに凝縮されます:
環境問題、動物、芸術、国際関係、雇用問題、高齢化社会、結婚、テクノロジー
前述したように、今回はテロに関する見解を聞かれたので、国際関係を勉強している自分としては書きやすいテーマで、28点満点中26点を取得しました。
しかし、もし苦手な芸術や高齢化社会だったらこんなにうまくいかなかったはず・・・
人生いろいろ、運な部分も大きいですが、備えあれば患いなしです。
先ほど紹介した英検1級 予想問題ドリルは本当に1週間で合格レベルまで引き上げてくれるので、時間がない方にとって大変役立つ一冊となることを保証します。
英検1級の一次試験の合格率は年々10%前後しかありませんが、難易度をあげているのは単語のセクションだけです。
全面的な能力が計られるので、TOEICよりは難しいですが、IELTSやTOEFLに比べたら「勉強すれば合格できる」という感じです。
国際的な語学試験は合格点というものがなく、レベルをはかるものなので、そういった意味では試験に落ちるという心配はしなくていいですが、逆に目標に達成するためにあとどれぐらいがんばればいいか不明確な場合が多いです。
その点に関して、英検は基準がすっきりしている上、2年で有効性が切れることもないし、さらに履歴書に書いたら少しは珍しがってくれる(?)ので保有しておくとお得な気がします。
また長くなってしまったので、2次試験についてはまた後ほど書きまっする。