イギリス大学院留学

ロンドン大学東洋アフリカ学院(SOAS)での一年間の大学院留学生活に関することなどを綴ってます。

イギリス留学の関門IELTS対策 真面目な勉強もいいけどトリックもやっぱり役立つ!

0円留学ならアーグス  

IELTSの試験料高いですよね。

為替によるけど、一回の試験を受けるのに約25000円。

4回で10万円です。スピーキングはアドリブでとかぬかしてられる場合ではありません。

バイトの労働に換算すると、時給1000円と仮定してIELTSを一回受けるのに25時間働かなければならないことになります。

TOEFL-iBTもしかりです。

留学は留学する前からお金がいろいろとかかるのです。

世の中の親の財政負担を少しでも軽減させるためにも、この記事が役にたちますように。。。

 

ライティングにお悩みの方はこちらから:

studyabroadinuk.hatenablog.com

 

 

まず断っておきますが、IELTSがすでに求められている水準に達した方や帰国子女、インター出身、もともとネイティブの方は読んでも無駄なので冷やかさずにスルーしてください。別に英語が自信満々だからノウハウをシェアしているわけではないので(笑)「誰でも7日間で○点以上保証!」みたいな本のコツを実践した結果私でも合格ラインに行けた!という経験からまだスコアが伸び悩んでいる方に何らかのヒントを見出してもらえたら本望です。

 

セブ島留学がなんと0円!0円留学  

 

さて、個人的には何よりもいい教科書選びが重要だと思います。

(昔東大で直接買った勉強法の本の筆者もそう主張しておられました。)

例えばTOEICのキクタンや過去問集、TOEFLの海外輸入版の分厚い問題集、Writingのストラクチャーのパターンを異様に主張するIELTSの入門書など私には全く役に立ちませんでした。

訂装からしてこれ最後まで解く気がしないなって思う本はぜひ買うのをやめときましょう。

あなたの直観はきっと正しい。

 

TOEICTOEFLは何冊かすごくよくできている本に出会い、点が大幅に伸びたりしましたが、日本ではIELTSはまだ根づいていないのか似たり寄ったりな入門書ばっかりです。(2013年の時点で)

でも選ぶとすれば、以下の2冊はIELTSこれから受ける方にはおすすめです。

 

はじめてのIELTS 英国留学試験―イギリス・オーストラリア・ニュージーランド留学案内

はじめてのIELTS 英国留学試験―イギリス・オーストラリア・ニュージーランド留学案内

 

 

新セルフスタディ IELTS 完全攻略

新セルフスタディ IELTS 完全攻略

 

 特に一冊目は最初にイギリスの各大学と大学院が求めているIELTSの基準点を一覧表で載せているので、まだ学校が決まっていない方はいい参考になるはず。

おととしの夏、父がこの二冊を買ってくれ一緒に各学校のレベルを見比べたのを今でも覚えています。(私のIETLSとの戦いはそこからぼちぼちとはじまった・・・)

百戦錬磨の受験者向けではなく、題名からもわかるように「はじめて」の方向けにとても分かりやすく各章の練習問題もよく構成されています。

 

下の方はどちらかというとドリルっていう感じです。

こっちはそこまで役だった記憶ないけど悪くはなかったです。

 

 

この記事の最初に書いた「ことわり」にもかかわらずいじわるな英語ぺら夫とぺら子が見ているかもしれませんが、恥をしのいで点数を晒すと

 

一回目はR7.5 L7.0 W6.0 S6.0でOverall7.0でした。

SOASの基準はOverall7.0で各項目も最低7.0に達していなければなりません。

SOAS入学英語基準:English Language Requirements at SOAS, University of London

学部か大学院かで求められる点数が違う大学もあるのでいろいろ確認してみてください。

(上のはじめてのIELTSの方は一覧表になってるのでわざわざ探さなくて済んで便利でした。)

 

二回目 R8.5 L8.5 W6.0 S6.0 Overall 7.5 。

(ライティングとスピーキングはいったんつっこまないでくださいね^^笑)

留学エージェントのIELTSお試し講座で言われたのは、0.5ポイント伸ばすのに100時間の勉強が必要だということです。

 

リーディング1.0とリスニング1.5伸びました。

というわけで合計500時間勉強しました。

 

・・・当然そんなわけはなく、点が伸びたのはこの二回の試験の間に超役立つ教科書に巡り会えたからだと信じています。

それはまたもや父が買ってくれた本ですが、調達先は中国!

試験対策市場の本場ですww

IELTS対策の超大手塾的なところが2つありますが、それぞれ「新東方」と「 环球雅思」といいます。

父が買ってくれたのは後者 「环球雅思」(雅思はIELTSの中国語名です)の

7日間リーディング7.0と7日間でリスニング7.0、とスピーキングも買ってくれたのですが当時の私は練習方法がよく分からずアドリブでいいやとたかをくくっていました。(ライティングとスピーキングに対する怠惰な態度のせいで2回お金を無駄にしましたw)

 

中国語なので読めるか分かりませんが、一応本が買えるリンク載せときます。

ちなみにこれはアフィリエイトではないので飛んでも私には一文も入りません(;0;)笑

雅思类_环球雅思书店

http://www.globalbook.org/category.php?id=1

 

中身は練習問題にそってもっぱら解くときのコツや「法則」が書かれています。

日本のIELTSの教科書の場合、ただひたすら問題を練習させるものばかりで説明は読んでも常識としてもともと知ってることが多いので何も書いてないのと一緒です。

 

以下、中国語のリーディングのコツ本に書かれていた内容の数例を後輩数人のために以前訳したものです。

これもなんとなく当たり前のようなことを書いてある気がするかもしれませんが、忠実に守ったらまぢで伸びましたww

 
 
まず一番ややこしいリーディングの最後の問題としてよく登場するタイトル探し。
 
i.__________________
ii._________________
iii._________________ってあって、表してる段落(A.B.C.Dとか)を探すヤツ
 
①例として出ている番号をすばやく消去する。
選択肢を読まず、文章をまず読む。ひと段落読み終わったらその段落の主題を選択肢の中から探す。
(ひと段落ずつ解いていくこと)
③各段落を読むとき、その段落を通読し、メインアイディアを注意して探す。
 
‐メインアイディアの探し方‐
1.最初の文が譲歩を含んでいたら、必ずそれがメインアイディアである。(*譲歩:Although A, B. While A, B. DespiteA, B.)
重要なのはBの方で、Bは必ずといっていいほどその段落の要点である。
例)However, despite the importance of the recruitment decision and the range of sophisticated and more objective selection techniques available, including the use of psychometric tests, assessment centres etc., many organisations are still prepared to make this decision on the basis of a single 30 to 45 minute unstructured interview.
ここでDspiteのBの部分に当たるのはmany organisations are still prepared to make this decision on the basis of a single 30 to 45 minutes unstructured interviewで、(iii) The unstructured interview and its validityが正解になる。
 
2.各段落の第一文が以下のような文だったら、それは必ずメインアイディアである。
 Doing something is not easy.
 Doing something is complicated.
 Doing something is difficult.
 Doing something is complex.
 It is not easy to do something.
 It is complicated to do something.
 It is difficult to do something.
 It is complex to do something.
この場合答えは往々にしてdoing something, how to do something, methods of doing somethingになる。
 
3.最初の文が疑問文だったらそれはメインアイディアではなく、その次の文が本当の要点になる。
4.文章中で例が出されたら(For example,---)、その文ではなく、その一つ前の文がメインアイディアとなる。
(A. For example, B.だったら、BではなくAが要点。)
5.文章中に以下の語句があったら、その文は必ずメインアイディアである。
A show that B
A showing that B
A suggest that B
 
6.段落の最後の文で、This/That is.....とあったら、その文は必ずメインアイディアである。
 
 
④全段落を通読しても要点が見つけられなかった場合は自分で全体の内容をまとめ、答えを探す。どうしても理解できなかったら、一文目が要点である可能性が最も高い。
⑤ある段落の答えを確定できたら、選択肢の中から消去する。
⑥答えに自信がないときは、可能性のある答えをすべて選び出しておく。この時、選択肢から選んだ記号は消さない。
⑦二項で判断つかないときは、先に次の段落を解く。
⑧以下の語彙を含んでいたら正解である可能性が非常に高い
origin, cause, reason; effect, implication, impact
 
 
そして、YES/NO/NOT GIVENの問題に関して
can/may/maybe/almostが入った答えは正解になりやすくて、all/must/have to とか全部含めちゃうやつ(100%断定)はNOかFALSEの可能性が高い。
5問中、もし3問以上NOT GIVENがあったら疑った方がよくて、同じ回答が3つ続くこともめったにない。

 

こういったことを頭に入れておいてリーディングをやり直すと、不思議なことに自分的には腑に落ちない時でも正解にありつけたりします。

(もちろん百発百中はむずかしいので結局は人それぞれの勉強法にゆだねられますが・・・)

ただ問題集や過去問をひたすら解いても結局その中からコツや規則を見出さなければ同じ間違いを何回も繰り返してしまいます。

そうしたコツや規則を自分でまとめる労力を払うよりも、専門的に統計を取りそれらを全部まとめてくれている教科書を読んだ方が早いのは本当だと思います。

これからのIELTSの広まり具合によって日本でもそういう教科書が登場してくるでしょう。

 

ちなみにTOEFL-ITPでめっちゃお世話になった本はこれ

これならわかるTOEFL ITPテスト文法マスター440 (TOEFLテスト大戦略シリーズ)

これならわかるTOEFL ITPテスト文法マスター440 (TOEFLテスト大戦略シリーズ)

  • 作者: 島崎美登里,ポールワーデン,ロバート・A.ヒルキ
  • 出版社/メーカー: 旺文社
  • 発売日: 2010/03/01
  • メディア: 単行本
  • 購入: 1人 クリック: 1回
  • この商品を含むブログを見る
 

 文法が弱点だったので文法に特化したこの一冊だけを1か月間ゆるやかに練習したらbelow practical(penalty) English line(知らない人は横浜市立大学/PEとググってみましょう)から当時の合格基準+70点まで伸びました。

いい教科書はいい先生であり目的達成への近道です。

私は中途半端に自分の状況に甘んじてしまうことが多いので、どのテストも極めるほど勉強したことはありませんでしたが、ある本に出会う前と後の変化は結構大きいと感じています。

 

 

長くなってしまいましたが、

三度目の正直で、大学院出願直前、去年(2013年)の10月に受けた最後のIELTSは

R7.0(劇落ちw)L8.0 W7.0 S7.0 Overall7.5 でした。

ライティングとスピーキングに集中して取り組んだことが一目瞭然ですねw

時間ないのでリーディングとリスニングはもう復習しなくていいやーとたかをくくっていたら見事に面喰らわされました。

でもライティングとスピーキングが伸びた背景にはまたもや 「 环球雅思」の存在が。

夏休みに中国に帰った際に、「 环球雅思」の2日間の特訓クラスに参加しました。

2日間でノウハウを学んだ結果、一般的に難項目とされているライティングもなんとかSOASの合格基準に達することができました。

ピーキングははっきり言って暗記のおかげです。

だって、伝統ダンスや水にまつわる思い出、自分の国で特別な木の説明、花言葉などnon-nativeがアドリブでストーリー展開するのにそもそもそれぞれの英語名称を知ってるかって話になります。

ピーキングは毎年 3回出題の宝庫が変化し、なくなる問題もあれば新しく加わる問題もあります。

太平洋地域は確か一緒なので、中国の授業でもらった出題予測は日本でも当てはまりました。

私が受けたシーズンで新たに問題宝庫に加わった問題は子供のころの遊び、好きな童話、木、花、写真、水、politenessなどでしたが、本番のテストで実際に後ろの3つを聞かれました。

他はもっとジェネラルな質問で、常に宝庫に入っているようなお決まりのトークでした。

今もWe-chat(中国版LINE)でその時受けていた授業の神先生が発信している情報を受信しているので、もしリクエストがあれば今後の出題傾向を書くのでおっしゃってください。

 

もしここまで日記を読んでくれ、これからIELTSを受ける方がいましたらスピーキングを何も準備せずに立ち向かおうっていうのは絶対にやめてくださいねw

(すでに英語ぺらぺらのぺら夫とぺら子は言うまでもなく例外だと思いますが)

普通に非英語圏で今の年齢になるまで育ってきて英語のBackgroundがなく英語力は平均的な日本人と自覚しているみなさん、お金をドブに捨てるのと一緒です。

親も自分も泣きます。

 

毎回の試験に準備万端で望んで、ブリティッシュカウンシルにお金を貢ぐのをいち早く卒業しましょう!!

 

25000円あったら6着ぐらい服が買えます。

25000円あったら国内旅行に行けます。

25000円あったら貧困にあえいでいる人を何人も助けることができます。

 

 

だいぶ長くなってしまったので、ライティングのコツは次回書きたいと思います。

リスニングのノウハウは常識以外一個ぐらいしかシェアすることないのでどっかにくっつけます。

 

ではみなさんの健闘を祈ります。

 

 

今から自分のEssayに戻らなければ・・・m(__)m

 

 

余談:真っ白できれいな歯で印象アップも大事です。欧米人に日本人女性の評判を聞くと、よく歯並びが悪いのが気になるとのこと。。。

セルフホワイトニング